2月15日、冬型の気圧配置が少し緩み、極寒の中での釣りは避けることが出来た。今期は本当に気温が低く、それに慣れているせいか、温かく感じた。
この日は、中村テスターの夢丸で広島大学生物生産学部海野先生のもと、日々魚の研究をしている若者達とメバルを釣りに行った。目的はメバルのうち、青地メバルを、近年、その生息数が激減している海域に放流するために生きたまま持ち帰ること。出来るだけ魚にダメージを与えないように釣っていかなければならない。
皆、魚を増やし、育て、海を豊かにするためと、使命感を持ちながら頑張っている。その中でも奥谷君は、メバルの研究に取り組んでおり、何時もメバルのことを考えている頼もしい学生、当然、メバリングも大好きで暇さえあればメバルを釣っているらしい。
そんな熱い若きアングラー達との釣行であったので、私自身、久々に刺激を受け、楽しい釣行となった。
今回、私は
ルミナシャイン0.4号イエローに
タイニーリーダーFC0.8号の組み合わせで挑んだ。視認性も抜群なポリエステルライン、勿論強度も抜群で、この日も2本を難無く取り込むことが出来た。ライントラブルも殆どなく、アジング、メバリングに最高のラインなので是非とも使ってもらいたい。
そして、ロッドはメバルのアタリが渋く、あたっても直ぐに離す状況であったため、ブリーデンのGRF-TR74electroをチョイスした。最近のロッドは軽さと感度ばかり追求し、変な方向に向かっているのでないかと感じている。メバルがいきなり針先まで咥えてくれればよいが、大きいメバルほどファーストコンタクトのアタリは小さく、ワームの先を咥えているだけで違和感が少しでもあると、直ぐに離してしまう。小さいアタリを感じ、そこで動かすことなく違和感を感じさせずに針先まで口に入れることが出来るロッドも必要なのだ。以前は、トラウトロッドのようにしなる魚を乗せながら掛ける柔らかいメバリングロッドも多くあったが、時代の流行りの中で本当に消えてしまった。
さて、青地メバル捕獲ミッションだが、皆の頑張りで十分な魚をキャッチすることが出来た。この魚たちを丁寧に運んでリリースするらしい。
広島大学海野魂を持った素晴らしい学生達の努力がこれから先の日本の海を豊かにしてくれることを信じ、有意義な一日を終えることが出来た。皆、ありがとう!